作曲初心者が陥りがちな4つの罠とその解決策

DTM

今回は作曲初心者が陥りやすいミスや悩みを書いて、その解決策を解説します。

私は音楽経験がほぼ無い状態から独学で初め、何度も壁に突き当たり試行錯誤してきました。その経験がこれからの誰かの作曲ライフの参考にでもなればと思います。

アイデアが浮かばない

問題点

作曲初心者がよく直面する問題の一つがインスピレーション不足です。新しいアイデアが浮かばず、どこから始めればいいのか分からないという状況に陥ることがあります。これは特に、最初の数曲を作る段階でよく見られる現象です。

解決策

1.日常生活からインスピレーションを得る

  • 観察する: 日常生活の中で感じたことや見たことをメモに取る習慣をつけましょう。自然の風景、人々の会話、映画や本から得た感動など、どんな小さなことでもインスピレーションの源になります。
  • 感情を大切にする: 自分の感情に敏感になり、その感情を音楽で表現することを試みましょう。喜び、悲しみ、怒りなど、感情は強力なインスピレーションの源です。

2. 他の音楽を聴く

  • ジャンルを問わず聴く: 普段聴かないジャンルの音楽を聴いてみることで、新しいアイデアや視点を得ることができます。クラシック、ジャズ、ロック、エレクトロニカなど、幅広いジャンルに触れることが大切です。
  • 分析する: 気に入った曲を分析し、どのように構成されているのか、どのようなメロディやハーモニーが使われているのかを学びましょう。これにより自分の作曲に取り入れるアイデアが増えます。

3. 創作のルーチンを作る

  • 定期的に作曲する時間を設ける: 毎日少しの時間でも作曲に取り組むことで、インスピレーションが湧きやすくなります。ルーチンを作ることで、アイデアが自然と浮かぶようになります。
  • 環境を整える: 作曲に集中できる環境を整えることも重要です。静かな場所やお気に入りの場所で作曲することで、インスピレーションが湧きやすくなります。

4. 休息を取る

  • リフレッシュする: インスピレーションが湧かないときは、一度作曲から離れてリフレッシュすることも大切です。散歩をしたり、趣味に没頭したりすることで、頭がクリアになり、新しいアイデアが浮かびやすくなります。

思い通りに曲が作れない

問題点

頭の中ではできているけど、実際作ってみると思っていたのと違う、コレジャナイなどになることがあります。これは理想とする曲が自分の実力に合ってないなどが原因であることがほとんどです。(例えば、音楽経験がない状態でいきなりフルオーケストラ曲を作ろうとするなどです。まずは簡単なストリングスメインの曲、ブラスメインの曲など段階を踏んで作った方が確実に理解度が上がります。)

解決策

1.目標の細分化

  • 具体的で達成可能な目標を設定する: こういう曲が作りたいと決めたら、その曲を作るのに何をしていくべきか分析してみましょう。このバンド曲を作りたいと決めたら、楽器パートごとに一つずつ分析しそれぞれに目標を立てましょう。苦手な部分などは「曲名 ○○アレンジ」などで調べるとより理解度が深まります。

2.別の曲を作り始める

  • 新しいものを作る: 曲を完成させることは大切ですが、1つに固執して先に進まないのでは実力は上がりません。今作っているものは一度手を止めて新しい曲を作り始めるのも有効です。特に初心者の頃は曲のクオリティよりも数をこなしたほうが圧倒的に成長します。

過度な自己批判

問題点

自分の作品に対して厳しすぎる評価をしてしまい、結果としてモチベーションを失ったり、作曲を続けることが難しくなったりすることがあります。これは完璧主義や他人と自分を比較することから生じることが多いです。

解決策

1. 自己評価のバランスを取る

  • ポジティブなフィードバックを重視する: 自分の作品の良い点を見つけ、それを認識することが重要です。例えば「このメロディはキャッチーだ」とか「このコード進行は面白い」といった具体的なポジティブな点を挙げてみましょう。
  • 成長を記録する: 自分の進歩を記録するために、作曲の過程や完成した作品を保存しておきましょう。後で振り返ることで自分の成長を実感しやすくなります。

2. 他人のフィードバックを活用する

  • 信頼できる人に意見を求める: 家族や友人、音楽仲間など、信頼できる人に自分の作品を聴いてもらいフィードバックをもらいましょう。外部の視点からの意見は自分では気づかない良い点や改善点を教えてくれることがあります。
  • オンラインコミュニティに参加する: 作曲に関するオンラインフォーラムやSNSグループに参加し、他の作曲家からのフィードバックを得ることも有益です。多様な視点からの意見を取り入れることで、自分の作品を客観的に評価できるようになります。

3. 完璧主義を手放す

  • 完璧を求めない: 完璧な作品を作ろうとするあまり、作曲が進まなくなることがあります。まずは「完成させること」を目標にし、後で改善することを考えましょう。初めから完璧を求める必要はありません。

4. 自分を励ます

  • ポジティブな自己対話: 自分に対してポジティブな言葉をかける習慣をつけましょう。「自分は成長している」「この経験は学びになる」といった前向きな言葉を使うことで、自己批判を和らげることができます。
  • 成功体験を振り返る: 過去の成功体験を振り返り、それを励みにすることも効果的です。自分が以前に達成したことを思い出すことで自信を持つことができます。

継続力が続かない

問題点

最初は意欲的に取り組んでいても、途中でモチベーションが低下し、作曲を続けることが難しくなることがあります。これは、目標設定の不適切さや進捗が見えにくいことが原因となることが多いです。

解決策

1. ルーチンを作る

  • 作曲時間の終わりを設ける: 必ず終わりの時間を設けましょう。この時間までにここまでは完成させるといった目標を立てることが大切です。また今後仕事に繋げようとしたときに納期というものがあります。その感覚にも慣れるために終わりの時間とそれまでの目標を意識して立てるようにしましょう。
  • 環境を整える: 作曲に集中できる環境を整えることも重要です。静かな場所やお気に入りの場所で作曲することで、集中力が高まり継続しやすくなります。
  • 適度な休憩: 始めの内に集中し2時間ぶっ通しで作業しているなどがありがちです。こまめに水分補給などしてリフレッシュすることも、のちの継続力に関わってきます。

まとめ

この記事では、作曲初心者が直面する共通の問題とその解決策について詳しく解説しました。

  1. インスピレーション不足: 日頃の生活や普段聴かない音楽などにも意識を持つ。
  2. 思い通りに曲が作れない: 目標を細かく設定し達成可能なものからやっていく。
  3. 過度な自己批判: 何事もポジティブに捉え、成長記録をつける。
  4. 継続力の欠如: 終わりの時間と目標を立てる。

作曲初心者が直面する問題は誰もが通る道です。この記事で紹介した解決策を参考にしながら、自分なりの方法を見つけていってください!